有害物質 |
排出する原因 |
人体/環境へ及ぼす影響 |
燃焼段階における発生の抑制 |
CO2
二酸化炭素 |
有機化合物の燃焼(完全燃焼)や生物の代謝によって発生する。 |
低濃度の二酸化炭素は呼吸に必須で人体には有害ではないが、地球温暖化の原因物質であると考えられている。 |
完全燃焼後の最終結果物
燃料使用量の削減が最重要課題 |
CO
一酸化炭素 |
有機化合物が酸化される際、酸素供給が不十分な不完全燃焼であると発生。酸素供給が充分であれば、二酸化炭素となる。 |
人体に対する毒性は極めて高い。血液中のヘモグロビンと結合し、酸素欠乏による、頭痛・めまいなどの症状を引き起こす。場合によっては死に至るケースも有。 |
完全燃焼の促進
燃焼速度の向上 |
HC
炭化水素 |
不完全燃焼したガソリンなどから発生。 |
太陽光の紫外線成分によって、光化学スモッグを引き起こす光化学ダイオキシダントへと変化する。呼吸器などの粘膜への刺激(呼吸器疾患)農作物への悪影響などが |
PM
粒子状物質 |
ミクロン単位の固体や液体の粒のこと。燃焼によるばいじん、黄砂のような土壌飛散、海塩などから生じる。特に問題視されているのは、ディーゼルの排気ガス起源の粒子状物質。 |
様々な有機物質、硫化合物を含み、呼吸器疾患の原因となる。発ガン性を持つ場合も有る。黒煙状物質となり、大気中を浮遊するので、大気汚染の原因となる。 |
NOx
窒素酸化物質 |
空気中の窒素が高温の燃焼室で酸化されることによって、発生する。自動車の排ガスによるものが全体の約3%を占める。NOxの“x”は各種の窒素酸化物をまとめて示している。 |
濃度が高いと大気汚染、光化学スモッグ酸性雨の原因となる。燃焼反応でNOが発生し、大気中の光化学反応でNO2となり、呼吸器疾患の原因となる。 |
燃焼火炎温度の低下
燃焼速度の向上 |
SOx
硫黄酸化物 |
硫黄の酸化物の総称。二酸化硫黄(SO2)と三酸化硫黄(SO3)を主に指す。充分精製されていない石油や、低品位の石炭などは硫黄を含み、これらの燃焼によって発生する。 |
大気汚染や酸性雨の原因物質。人体の粘膜を刺激し、呼吸器疾患の原因となる。 |
燃料中のSの含有量の削減
Sの不活性化による反応抑制 |
SPM
浮遊粒子状
物質 |
排気ガスではなく排気ガス中に含まれる粒子状物質のうち、特に人体に有害な直径10μm以下のものを指す。ディーゼルエンジンの排気ガスや工場からのばいじんに含まれている。 |
肺胞に達した浮遊粒子状物質は対外に排出できない。肺ガンの原因物質の一つであると考えられている。 |
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